優しくされたのは今でも忘れない

 

ドグマチールの離脱症状で苦しんでいたとき。

 

 

本当に苦しかった。

 

 

あの時は離脱症状だけじゃなかった。

 

 

仕事がとても出来ないレベルに体が弱って、何も出来なくなって。

 

 

いきなり解雇とはならなかったけど、休職扱いになった。

 

 

期限は3ヶ月。それを越したら退職しなくてはいけない。

 

(本当は6ヶ月まで延長出来たのだけど、その時は教えてもらえなかった。)

 

 

当然給料も出ないので生活も出来ない。

 

 

住んでいたのが会社の借り上げアパートだったので、すぐに出ていくように言われる。

 

 

なんとか遠くの実家を頼ろうと思ったけど、残りのお金を考えると引越し料金を出せない。

 

 

カードで買い物を沢山していたので、300万円以上の借金があった。

 

 

なので貯金なんてない。

 

 

来月から支払いも出来ない。

 

 

親を保証人にしている借金(奨学金)もあったので、自己破産も出来ないみたい。

 

結局親に請求がいく、親もお金なんて持っていない。

 

 

もう60にもなる両親が家を追い出されてしまうかも知れない。

 

 

 

具合が悪い理由もわからないし、仕事がなくなって突然借金の支払いも出来ない。部屋を出なくてはいけないけど、引越し料金もない。

 

 

 

もう、おしまいじゃん。

 

 

 

ほどなく発症した、止まらない耳鳴りが響き続けていました。

引越し料金がないならば、とにかく家財を処分しなくては。

 

引越し料金なんて出せないから、とにかく中古買取業者に引取りに来てもらったんだ。

 

 

趣味で練習していた電子ピアノ

 

自慢のドラム式洗濯機

 

大好きな服・化粧品のほとんど

 

テレビ

 

ガスコンロ

 

 

 

でも絶対に売り物にならない棚とかあるよね。

 

 

そうは言っても、ゴミを捨てるのもお金がかかるし、具合が悪すぎて処分場まで持っていくのも難しい。

 

 

もう、ダメ元で聞いたんだ。

 

 

これも持って行って貰えないかな〜?

 

 

 

 

売れるわけがないんだけど、でも100円で引き取ってくれた。

 

 

 

実は業者のおじさんが作業している間、ずっと具合が悪くって布団で寝ていたんだ。

 

 

そしてたまに気がついたものをお願いして引き取ってもらって、そして100円ずつもらいました。

 

 

おじさんは

 

 

「うれるかな〜〜?」

 

 

とか、頭をかきながら、

 

それでも100円ずつくれました。

 

 

絶対に売れるわけないのに、

 

最後のあたりは伝票とかも書かなかったし、

 

 

あれはきっとおじさんのポケットマネー。

 

 

あのあときっと、処分とかもしなくてはならなかったと思う。

 

 

元気になって、今はお礼を言いに行きたいけど、おじさんの名前も顔も、もうわかんない。

 

 

単なる憐れみだったのかも知れない。

 

 

でも、あの時してくれたことは今でも覚えてる。

 

 

こんどはわたしが余裕がある人間になって、そして誰かに優しく出来たらいいな。

 

 

って、そう思っています。

 

 

つづき ⇒ お金がないと退去すら出来ない